日経WOMAN

実は半年前から、『日経WOMAN』を購読している。
世にはびこるビジネス雑誌となにが違うのか気になったからだ。


結論から言うと、日経WOMANには時事ネタが少ない。今旬の話題(サブプライム関連や、原材料の価格高騰が引き起こす影響など)がまったくと言っていいほど出てこない。
メインで掲載される内容は、


・○○歳までにやっておくこと
・出産、仕事?どうする?
・△△する技術
・派遣 or 正社員


などといったものがほとんどだ。
そしてその視点は、自分と比較して他人はどうなのかといったものが多い。
だから、年収別、キャリア別のライフスタイルの特集などがよく取り上げられる。


一方で、男性向けのビジネス雑誌の場合、
「世界の大きな流れを予測し、その中で自分はどうあるべきか」という内容が重要視される傾向がありそうだ。だから、「どうなる?これからの電気業界?」的な記事がよく特集されるのだろう。これから起こりうる未来に、自分はどの位置に立つべきかを探るが重要なのだ。


大雑把に言ってしまうと、
男性の場合は「世界から見て自分はどこにいるか」が重要であるのに対し、
女性のほうは「自分から見て世界はどうあるか」が重要であるように感じた。
(ただし、ごくごく大雑把に言ってですよ!)


さてさて、というような話を知人の女性に話したところ、「アンタそれ当たってるわ」とのお褒めをいただいた。いや、どうもありがとう。不思議なもので、その知人はなんと「LEON」を買って読んでみたことがあるという。で、そのときの話。


「LEON」誌に花束の商品が掲載されていて、その写真を掲載したお店に行き「LEONに載っていたヤツください。」と言えば、その写真そのままのパッケージで花束を作ってくれるというサービスがあったらしい。

よく雑誌で、いいなと思った服なり小物なりがあっても、なかなか同じようなものは見つからない。単品だと似たようなものを見つけることができても、ましてやそれらを組み合わせるとなると、大抵のおぢさんには厳しいものがあるだろう。
そこで、LEONに載っていたとおりのパッケージで提供してくれるそのサービスに、知人はひたすら「スゴくない?」と言っていた。たしかにスゴイ、使えるs(・ω・;)


男性誌にしろ、女性誌にしろ、ターゲットとしていない層が読むと以外な発見があるものだ。


あと個人的に日経WOMAN内で、「派遣 or 正社員」というテーマがかなり重要な位置を占めているのが印象的であった。男性向けビジネス雑誌でこのテーマが議論されるのは皆無であるし、仮にあったとしてもそれは経営側が雇う場合のコストの話であって、ライフスタイルについてではない。この点に強く興味を覚えた。