素直でいてください

先日、「誰でも微生物センスが磨けるような教育プログラム」を考えようと誓ったものの、仕事に対して能動的でない人にはどう教えればいいのだろうか。


僕は、基本的に「良いところ」と「悪いところ」は表裏一体だと思う。 
例えば、何でも素早く判断を下しさっさと行動に移せる人は仕事が早い。でも、早すぎるがゆえに瑣末な点に捕らわれて全体を俯瞰するのが苦手だったりする。また、博識で何でもしっているマルチな人間は重宝するが、そういう人に限って横の知識が広すぎるためにあれもこれも必要と考えてしまい、スピード感を持って仕事ができなかったり。等々。
でも、チームで仕事する場合はお互いの「良いところ」「悪いところ」をよく知り合って、うまく補完しあえばよい。
でも、これは能動的に仕事に取り組めている場合の話であって、そうじゃない人、例えば会社の仕事は完全に収入を得るためだと割り切っているような人にはどうすればよいのだろう。


会社にはいろんな人がいるなぁ、と思う。良し悪しは別として、現実としてそういう多様な人たちが一緒になって仕事を回している。全体の2割の人が収益の8割を上げているという話はよく聞く。働いている実感からしてあながち間違っていないかなと感じる。しかし、これが意味するのは、能動的に働いていない人の分まで、他の人が頑張って働いているからこの法則が成り立つということ。
あまりやる気のない人に頑張って教えるよりも、できる人をどんどん伸ばしていくほうが現実的なのかなとちょっと思ってしまった。


しかし、最初は能動的でない人でも、きっかけがあれば急成長することがある。成長するできる人とそうでない人の差は、素直であるかどうかだと思う。素直でない人は何をやってもダメ。
今、高卒でこれまで実験なんかやったことないという人に、実験ノートの書き方から教えている。「とりあえず教えてもらったことをその通りそのまま覚えてください。ある程度自分で出来るようになってから、初めて自分のやり易い形に変えてください。」と指導している。まねることは学ぶことであると。


あぁ〜教えるの難し。僕も頑張ろ。