【書評】「組織マネジメントのプロフェッショナル」高橋俊介

自立組織リーダーになるにはWhat構築能力が重要である。

(1)仕事は「What−How−Do−Check」のサイクルで回す。

What: 問題発見や課題設定
How: 問題解決のための手法
Do: 手法の実践
Check: 結果の検証

料理に例えると、
What: 何を食べさせるか
How: その料理を夫婦でどのように分担して作るか
Do: 実際に作る
Check: おいしかったかと聞く


(2)スペシャリストとプロフェッショナルの違い
スペシャリストとは、スキルの専門性が高い人のこと。
プロフェッショナルとは、専門的なスキルを顧客にとってのバリューに変える行動特性を持つ人のこと(筆者はこれを「Whatを構築できる人」と呼んでいる)。

従来型の組織における中間管理職はスペシャリストである。


(3)What構築型の自立組織リーダーを育成するには
Howとはスキルであり、学習であり、インプットによって構築できる。
一方で、Whatはアウトプットでしか身につけることができない。

Howには正しい答えがあるが、Whatには唯一絶対の正解はない。例えば、ステーキの焼き方(How)であれば、どうすれば美味しく焼けるかという正解があるが、ステーキを提供しよう(What)という考えは必ずしも正解がひとつとは限らない。

Whatをつくる能力はスキルというより、コンピタンシー(中核的能力)である(ここでいうコンピタンシーとは、こうしたらいいのでないか、ああしたらいいのではないかという思考特性のことである)。

Whatは構築し続けることによってのみ構築能力がつく。成功体験が、次のWhatの動機になる。
コツとして、成功イメージを描くことだと、著者は述べている。こうすればうまくいくのではないかというイメージがドライブとなって、「What−How−Do−Check」のサイクルを回す。
このようにしてアウトプットを増やしていくことで、What構築能力が養われる。



■感想
「仕事ができる」というと漠然としたイメージであるが、仕事ができる人はWhat構築能力が高いのだ。
「Whatをつくる能力はスキルというより、コンピタンシー(中核的能力)である」というところがポイント。つまり、勉強だけでは身につかない。これまでの人生経験や、どういうふうに生きるかといった生き方に対する考えが、コンピタンシーに反映される。

僕は、バランス感覚のある人生経験が大切だとこれまで漠然と思っていたんだけど、この本を読んで納得した。


「組織マネジメントのプロフェッショナル」高橋俊介
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E4%BF%8A%E4%BB%8B/dp/4478360669

自立組織リーダーになるにはWhat構築能力が重要である。

(1)仕事は「What−How−Do−Check」のサイクルで回す。

What: 問題発見や課題設定
How: 問題解決のための手法
Do: 手法の実践
Check: 結果の検証


料理に例えると、
What: 何を食べさせるか
How: その料理を夫婦でどのように分担して作るか
Do: 実際に作る
Check: おいしかったかと聞く


(2)スペシャリストとプロフェッショナルの違い
スペシャリストとは、スキルの専門性が高い人のこと。
プロフェッショナルとは、専門的なスキルを顧客にとってのバリューに変える行動特性を持つ人のこと(筆者はこれを「Whatを構築できる人」と呼んでいる)。

従来型の組織における中間管理職はスペシャリストである。


(3)What構築型の自立組織リーダーを育成するには
Howとはスキルであり、学習であり、インプットによって構築できる。
一方で、Whatはアウトプットでしか身につけることができない。

Howには正しい答えがあるが、Whatには唯一絶対の正解はない。例えば、ステーキの焼き方(How)であれば、どうすれば美味しく焼けるかという正解があるが、ステーキを提供しよう(What)という考えは必ずしも正解がひとつとは限らない。

Whatをつくる能力はスキルというより、コンピタンシー(中核的能力)である(ここでいうコンピタンシーとは、こうしたらいいのでないか、ああしたらいいのではないかという思考特性のことである)。

Whatは構築し続けることによってのみ構築能力がつく。成功体験が、次のWhatの動機になる。
コツとして、成功イメージを描くことだと、著者は述べている。こうすればうまくいくのではないかというイメージがドライブとなって、「What−How−Do−Check」のサイクルを回す。
このようにしてアウトプットを増やしていくことで、What構築能力が養われる。



■感想
「仕事ができる」というと漠然としたイメージであるが、仕事ができる人はWhat構築能力が高いのだ。
「Whatをつくる能力はスキルというより、コンピタンシー(中核的能力)である」というところがポイント。つまり、勉強だけでは身につかない。これまでの人生経験や、どういうふうに生きるかといった生き方に対する考えが、コンピタンシーに反映される。

僕は、バランス感覚のある人生経験が大切だとこれまで漠然と思っていたんだけど、この本を読んで納得した。


「組織マネジメントのプロフェッショナル」高橋俊介
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E4%BF%8A%E4%BB%8B/dp/4478360669