聖火リレー

先日、北京オリンピック聖火リレーを観に長野まで行ってきました。
当日レンタカーを借りて、朝6時に川越を出発しました。当然スタートには間に合わなかったのですが、車を停めた長野駅周辺はリレー通過後で、喧騒激しく熱気覚めやらぬ状態でした。辺りいったいチベットの旗と中国の旗で埋め尽くされていました。


とりあえず、リレーの順路とは反対に駅からゴールのほうへ向かいました。途中、雨が激しくなってきたので、道路沿いにあったファミレスに陣取って、聖火が通り過ぎるのを見守りました。


雨足が弱くなってきたのを見計らって、ファミレスを出てゴールである若里公園に向かいました。公園内は中国国旗と彼らが歌う国家で「ここは本当に日本か?」と思ってしまうような雰囲気でした。


僕はプロ市民ではないので、とても「フリーチベット!!」と叫ぶようなことは出来ず、群衆にまぎれてただ見守っていただけですが、自分の眼で事の有様を見ることができてよかったと思います。
普段より東アジア情勢等に興味のない人にとっては特段気にもかけない出来事だったのかもしれませんが、昨年にチベットに行った僕としては義憤に駆られたとまでは言いませんが、どうしても行かねばなりませんでした。


駆けつけたからといって、自分に何か出来るとは思っていません。しかし、テレビから流れるニュースではなく、フィルターのかかっていない情報を見聞きすることは重要だと思います。僕は常々テレビからの情報に疑問を抱いていました。しかし、かといってネットの情報も偏る危険性があり、何をどう判断すればいいのか分からなくなります。ある意味歴史的なこのオリンピックを自分の眼で確かめることができたのは、僕にとってとても重要な出来事でした。


今回、たまたま聖火リレーが長野であったので、抗議の意味も込めて見に行ったわけですが、正しいか悪いかは別にして、なんであれ能動的に社会に参画することは、社会人としての義務だと思います。そこが学生との違いかなぁと思っています。ただ傍観したり批判するだけではなく、プレーヤーとして何かに携わらなければならないところに責任感を感じます。